横浜市都筑区センター北にある「譲渡型猫カフェ CAIT SITH(ケット・シー)」は、認定NPO法人が運営する保護猫シェルター併設型のカフェです。一般的な猫カフェとは異なり、奄美大島で殺処分対象とされていた野猫(ノネコ)を中心に、行き場を失った猫たちの命をつなぐことを目的に運営されており、利用料金は施設運営と猫たちの医療費・餌代を支える支援金として位置づけられています。横浜市営地下鉄ブルーライン「センター北駅」から徒歩1分という好立地で、ショッピングや散歩の合間に立ち寄りやすく、保護猫との出会いを通じて新しい家族の形を考えるきっかけにもなる施設です。本記事では CAIT SITH の運営形態、料金、利用ルール、在籍猫、アクセス、訪問前に押さえておきたい注意点を、公式サイトと一次情報をもとに整理して紹介します。
CAIT SITHの特徴
CAIT SITH は2021年9月に設立された特定非営利活動法人で、2025年10月には神奈川県より認定NPO法人としての認定を取得しています。代表は服部由佳氏で、奄美大島でノネコとして捕獲され生後3週間で命の期限を付けられていた猫たちを保護する活動から始まりました。施設は「命の尊さに触れる小さなシェルター」をコンセプトに掲げ、約500名以上の支援者によるクラウドファンディングで2020年4月に開設された経緯があります。
通常の猫カフェが「猫と過ごす癒しの時間」を主目的とするのに対し、CAIT SITH は譲渡を前提とした保護猫との出会いの場として設計されています。来店者は猫たちの暮らしぶりを観察しながら、相性の合う子がいれば里親申請に進むことができます。在籍する猫は20匹以上で、奄美大島出身の元ノネコのほか、神奈川県内で保護された猫や多頭飼育崩壊現場から救出された猫など、それぞれに異なる背景を持っています。
特徴的な制度として「LT Foster Family(永年預かり制度)」があり、譲渡が難しい高齢猫や持病のある猫を CAIT SITH が責任を持って終生ケアする仕組みが整っています。また、オンラインショップ「猫屋文化堂」を併設し、グッズ販売の収益も保護活動に充当されるなど、運営の透明性と持続可能性を確保するための工夫が随所に見られます。
CAIT SITHの料金システム
CAIT SITH の入場料は「支援金」という位置づけで設定されており、料金体系は以下の通りです。
- 30分利用:770円/名
- 1時間利用:1,100円/名
- 平日フリータイム(3時間以上):3,300円/名
- 延長:30分あたり550円/名
- 2歳以下:無料(保護者同伴必須)
支払いは現金のみで、クレジットカードや電子マネーは利用できません。施設内では飲食物の持ち込みは禁止されており、必要に応じて館内で販売されるペットボトル飲料(220円)、ジェラート(500円)、猫用おやつ(220円)などを購入する形になります。靴下を持参していない場合は綿素材の靴下(380円〜)を館内で購入することも可能です。
譲渡を希望する場合の譲渡費用については、譲渡相談時に個別案内される運用となっており、医療費(ワクチン接種、避妊去勢手術、ウイルス検査など)の実費を里親が負担する形が基本です。具体的な金額は猫の年齢や治療歴によって変動するため、譲渡を視野に入れる場合は事前にメールフォーム経由で問い合わせるとスムーズです。
入場料収入は施設家賃、猫たちの医療費、フード・トイレ砂などの消耗品、奄美大島からの空輸費用などに充てられており、来店すること自体が保護活動への直接的な支援につながる仕組みです。
CAIT SITHの口コミ・評価傾向
CAIT SITH に関する評価傾向を整理すると、保護猫カフェとしての社会的意義と、清潔で行き届いた施設管理に対する評価が特に高い点が見えてきます。猫たちが落ち着いた環境で過ごせるよう来店ルールが丁寧に設計されており、初めて訪れる人でもスタッフから猫との接し方を案内してもらえる体制が整っています。
一方で、譲渡型猫カフェという特性上、一般的に猫と遊ぶ目的の利用者には事前説明が必要な場面もあります。例として、無理に抱き上げない・追いかけない・しっぽを掴まないといった行動ルールが厳格に運用されており、写真撮影もフラッシュ禁止です。これらは保護猫のストレス軽減と健康管理を最優先する運営方針によるもので、人慣れの度合いも個体差が大きいため、距離を取って観察する時間も長めに想定しておくと満足度が上がりやすい傾向があります。
施設の規模はコンパクトで、繁忙時間帯は静かな環境を保つため入場制限がかかる場合があります。落ち着いて滞在したい場合は平日午後のフリータイムや、開店直後の時間帯を選ぶと比較的ゆったり過ごせます。譲渡を真剣に検討している人ほど、複数回足を運んで猫の性格や生活リズムを観察したうえで申請するケースが多く、譲渡の質を保つための運営姿勢が結果として施設全体の雰囲気の良さにつながっています。
神奈川県の猫カフェ一覧では、CAIT SITH 以外にも県内各地の保護猫カフェや一般的な猫カフェが掲載されているので、目的に応じて比較しながら選ぶのもおすすめです。
CAIT SITHのアクセス・営業時間
CAIT SITH は横浜市営地下鉄ブルーライン「センター北駅」から徒歩約1分の距離にあり、駅から商業施設「ノースポート・モール」方面に向かう動線上に位置しています。住所は神奈川県横浜市都筑区中川中央1-24-2 さかぐちビル 2F で、エレベーターを利用して2階に上がる構造です。
公共交通機関でのアクセスが基本で、横浜駅からはセンター北駅まで約25分、新横浜駅からは約12分と都心からの移動も比較的容易です。車で訪問する場合は近隣のコインパーキングまたはノースポート・モールの駐車場を利用する形になり、専用駐車場は設けられていません。
営業時間と定休日は以下の通りです。
- 営業時間:11:00〜19:30(最終入場 19:00)
- 定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日休業)
- 予約方法:公式サイトのウェブ予約フォームから申込
- 電話:設置なし(猫の生活環境を優先するため公式に非設置)
予約は事前のウェブ申込が推奨されており、土日祝日や連休中は早い時間帯から枠が埋まる傾向があります。問い合わせは公式サイトのフォームまたは公式 SNS(Instagram・Facebook・X・YouTube・TikTok)経由が基本で、電話による問い合わせには対応していない点に注意が必要です。
横浜市内の他の猫カフェと比較検討したい場合は、横浜でおすすめの猫カフェで港北・西区・中区エリアまで含めた一覧を確認できます。
CAIT SITHの猫情報・利用ルール
CAIT SITH に在籍する猫は20匹以上で、奄美大島出身の元ノネコ、多頭飼育崩壊現場から救出された猫、地域猫として保護された成猫など、多様な背景を持つ子たちが暮らしています。年齢構成も子猫から高齢猫まで幅広く、シニア猫専用の落ち着いたスペースも確保されています。在籍猫の最新情報は公式サイトの「里親募集中」ページで顔写真と性格紹介付きで公開されており、訪問前にお気に入りの猫を確認しておくと当日の動きがスムーズです。
利用にあたっては保護猫の安全を守るためのルールが定められており、主なものは次の通りです。
- 入場時に手指消毒を実施
- 綿素材の靴下着用必須(タイツ・ストッキング不可、館内販売あり)
- 飲食物の持ち込み禁止(館内販売品のみ可)
- 猫を無理に抱き上げる・追いかける・しっぽを掴む行為の禁止
- フラッシュ撮影禁止
- 場内では静かに過ごす
- 小学生以下は保護者同伴必須、中学生は保護者同伴または同意書必要
- 貴重品はロッカー利用を推奨
譲渡を希望する場合は、複数回の来店による相性確認、面談、トライアル期間(一定期間の試験飼育)、本譲渡という段階的なプロセスが用意されており、猫と里親の双方にとって無理のないマッチングが行われます。住環境の確認や同居家族の同意、留守時間の確認など、書面・対面での審査もあるため、譲渡を視野に入れる場合は時間に余裕を持って計画する必要があります。
譲渡には至らなくても、定期的な来店、寄付、物資支援、ボランティア参加といった関わり方が用意されており、永年預かり制度(LT Foster Family)の里親や月額会員制度などを通じて継続的に保護活動を支える仕組みが整っています。施設に立ち寄ること自体が保護猫の暮らしを支える行為につながるため、譲渡前提でなくとも訪問する価値のある場所です。
まとめ
横浜市都筑区の譲渡型猫カフェ CAIT SITH は、認定NPO法人が運営する保護猫シェルター併設型の施設で、奄美大島のノネコ保護活動を起点に2020年から横浜で活動を続けています。センター北駅から徒歩1分という利便性、30分770円から利用できる支援金型の料金体系、在籍猫20匹以上の多様性、譲渡から永年預かりまで複数の関わり方が選べる柔軟性が大きな特徴です。一般的な猫カフェのように「思いきり遊ぶ」場ではなく、保護猫の暮らしぶりを尊重しながら静かに観察し、必要であれば里親申請に進むという独自の運営スタイルが確立されています。来店前には公式サイトでの予約と、靴下・現金の持参を確認しておくと安心して滞在できます。横浜エリアで保護猫との出会いや殺処分問題に関心がある人にとって、訪れる価値の高い貴重な施設と言えるでしょう。
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