猫の種類図鑑:人気品種から珍しい猫まで一覧で網羅

猫カフェガイド

ペットショップや保護猫の里親募集で写真を眺めていると、丸顔の折れ耳から手足の短い品種まで姿かたちはさまざまで、名前と特徴がなかなか結びつきません。猫の種類は世界中で増え続けており、全体像をつかむには「何種類いるのか」と「日本で出会える代表的な品種はどれか」を分けて整理するのが近道です。この図鑑では、人気品種から珍しい猫までを一覧表で見渡せるようにまとめました。

目次

猫の品種は世界で何種類あるのか

世界の公認猫種は登録団体ごとに約40〜75種、複数の団体を合わせると概ね50〜100品種というのが実態です。団体によって認定基準や新品種の追加時期が異なるため、ひとつの確定値で「何種類」と言い切れない仕組みになっています。

たとえば米国のCFAは約44種、国際的なTICAは70種前後を公認しており、新しい交配種が毎年のように審査対象となっています。日本のペット保険の登録データで実際に飼われている品種を見ると、代表的なものは約30品種に集約されます。つまり世界では約50〜100種が存在する一方で、日本の家庭で日常的に出会えるのは約30品種、と整理すると全体像をつかみやすくなります。

区分おおよその種類数補足
主要1団体が公認する品種約40〜75種CFAは約44種、TICAは70種前後
世界の公認品種を合算約50〜100種団体ごとに認定基準が異なる
日本で日常的に飼われる代表品種約30品種ペット保険の登録データ上位が中心
純血種以外無数混血猫(ミックス)は品種に含めない

日本でよく飼われる人気品種一覧表

日本で最も多く飼われている純血種はスコティッシュ・フォールドで、品種別の飼育頭数ランキングで長年トップを維持しています。アニコム損保が0歳の新規契約猫53,892頭を集計した2024年の調査では、スコティッシュ・フォールドが16年連続の1位(7,811頭)、次いで混血猫(ミックス、6,154頭)、マンチカン(5,891頭)の順でした。純血種・混血猫を合わせた全体の順位でも、スコティッシュ・フォールドが最多です。

主要な人気品種を、原産国・体格・毛種・性格の傾向で並べると次のとおりです。同じ「中型・短毛」でも気質はかなり異なるため、暮らし方との相性を見るときの目安になります。

品種原産国体格毛種性格の傾向
スコティッシュ・フォールドスコットランド中型短毛・長毛穏やかで人になつきやすい
マンチカンアメリカ小型短毛・長毛活発で遊び好き
アメリカン・ショートヘアアメリカ中型短毛明るく好奇心旺盛
ノルウェージャン・フォレスト・キャットノルウェー大型長毛活動的で順応性が高い
ラグドールアメリカ大型長毛おっとりして抱かれ好き
ブリティッシュ・ショートヘアイギリス中〜大型短毛落ち着きがあり賢い
メイン・クーンアメリカ最大級長毛大らかで環境順応に優れる
ロシアン・ブルーロシア細身・中型短毛物静かで飼い主に忠実
ベンガルアメリカ中型短毛人懐こく運動量が多い
ペルシャイラン(ペルシャ)中型長毛穏やかでおっとり

そのほかの代表品種一覧(ミニ図鑑)

人気上位10品種のほかにも、日本で出会える品種は数多くあります。ここでは代表的な20品種を一覧にまとめました。上の10品種と合わせて30品種を見渡せば、日本の家庭で日常的に飼われている猫はほぼカバーできます。

品種原産国体格毛種特徴・性格の傾向
アビシニアンエチオピア周辺中型・細身短毛活発で好奇心旺盛、鳴き声が小さめ
シャム(サイアミーズ)タイ中型・細身短毛ポイントカラーとサファイアブルーの目、おしゃべり
アメリカン・カールアメリカ中型短毛・長毛外側に反り返る耳、人懐こい
エキゾチック・ショートヘアアメリカ中型短毛ペルシャ譲りの丸顔、穏やか
ソマリエチオピア周辺中型長毛アビシニアンの長毛版、遊び好き
ヒマラヤンアメリカ・イギリス中型長毛ペルシャ×シャムのポイントカラー、おっとり
バーミーズミャンマー中型短毛筋肉質で人好き、甘えん坊
バーマンミャンマー・フランス中〜大型長毛白い足先(ミテッド)、穏やか
ターキッシュ・アンゴラトルコ中型長毛絹のような被毛、優雅で活発
ターキッシュ・バントルコ中〜大型長毛水遊びを好む個体が多いことで知られる
オシキャットアメリカ中型短毛スポット模様、人によくなつき遊び好き
コーニッシュ・レックスイギリス小〜中型巻き毛波打つ被毛と細身の体、活発
デボン・レックスイギリス小〜中型巻き毛大きな耳と妖精のような顔立ち
スフィンクスカナダ中型無毛被毛がほぼなく、肌のケアが必要
サイベリアンロシア大型長毛がっしりした体格、賢く落ち着きがある
シンガプーラシンガポール小型短毛世界最小級の公認品種、静かで甘えん坊
シャルトリューフランス中〜大型短毛ブルーグレーの被毛、物静かで従順
コラットタイ中型短毛銀青色の被毛、タイでは幸運の猫とされる
ミヌエットアメリカ小型短毛・長毛マンチカン×ペルシャ系の短足猫
ジャパニーズ・ボブテイル日本中型短毛・長毛短い尾が特徴、招き猫のモデルとされる

表記はいずれも傾向であり、実際の性格やサイズには個体差があります。ここに挙がっていない品種も含め、迎える前には信頼できるブリーダーや保護団体から個体ごとの情報を確認してください。

珍しい猫の品種

「珍しい猫」と呼ばれる品種には、飼育頭数が少ないもの、日本に入ってきた歴史が浅いもの、特徴的な外見で目を引くものがあります。代表的な例を挙げます。

品種珍しさのポイント
シンガプーラ成猫でも2〜3kg台の世界最小級。日本でも飼育数が少なめ
エジプシャン・マウ自然発生のスポット模様を持つ数少ない品種
セルカーク・レックスぬいぐるみのような巻き毛。レックス系では大柄
ラパーマゆるいカールの被毛。頭数が少ない希少品種
トンキニーズシャム×バーミーズ由来。アクアの目色が出ることがある
スノーシュー白い足先とポイントカラーの組み合わせ
ネベロングロシアンブルーの長毛版とされる希少品種
ライコイ「狼猫」と呼ばれる独特の被毛を持つ新しい品種

希少品種は情報も入手経路も限られるため、価格や飼育条件だけでなく、品種特有の健康上の注意点を事前に調べることがより重要になります。

体格別(大型・中型・小型)の分類

体格は飼育スペースや必要な運動量を見積もる手がかりになります。大型猫は成猫で5〜8kg前後、中型は3〜5kg前後、小型・短足系は2〜4kg前後が目安です。

大型の代表はメイン・クーンで、純血種では最大級に育ちます。ノルウェージャン・フォレスト・キャットやラグドールも大型に分類され、ゆったり過ごせる広さと運動できる高さのある環境が向きます。中型はスコティッシュ・フォールドやアメリカン・ショートヘアなど飼育数の多い品種が集中する層で、初めての家庭でも扱いやすい体格です。小型・短足系の代表はマンチカンで、手足が短く高い場所への上り下りに配慮した段差づくりが安心につながります。

毛種別(長毛・短毛・無毛)の分類

毛種はお手入れの手間を大きく左右する分類軸です。長毛種は毛玉や抜け毛のケアが日課になりやすく、短毛種は比較的手入れが軽く、無毛種は皮脂や体温管理のケアが必要になります。

長毛の代表はペルシャ、メイン・クーン、ラグドールで、毎日のブラッシングが基本のケアになります。短毛の代表はアメリカン・ショートヘアやロシアン・ブルーで、抜け毛は出るものの長毛種ほどの毛玉対策は要りません。無毛種ではスフィンクスが知られ、被毛がないぶん肌の保湿や寒暖差への配慮が欠かせません。お手入れにかけられる時間と相談しながら毛種を選ぶと、迎えたあとの負担を見積もりやすくなります。

毛色・柄から品種を探す

毛色や柄は品種を特定する決め手にはなりませんが、絞り込みの入り口として役立ちます。同じキジトラ柄でも純血種から混血猫まで幅広く存在するため、色柄だけで品種を断定するのは避けるのが正確です。

たとえば青みがかった単色(ブルー)はロシアン・ブルーやブリティッシュ・ショートヘアに多く、ヒョウのようなスポット模様はベンガルの特徴です。クリーム地に顔・耳・足先が濃くなるポイントカラーはラグドールやヒマラヤンに見られます。色柄で当たりをつけたうえで、顔立ち・耳の形・体格・毛の長さを合わせて見ると、候補となる品種を効率よく絞り込めます。

毛色・柄候補になりやすい品種の例
ブルー(青灰色の単色)ロシアン・ブルー、シャルトリュー、コラット、ブリティッシュ・ショートヘア
黒一色ボンベイ(黒を品種の条件とする数少ない例)
白一色ターキッシュ・アンゴラ、ペルシャなど複数品種で出る
ポイントカラー(顔・耳・足先が濃い)シャム、ヒマラヤン、ラグドール、バーマン、スノーシュー
スポット(斑点模様)ベンガル、エジプシャン・マウ、オシキャット
シルバーのクラシックタビーアメリカン・ショートヘアの代表柄
巻き毛コーニッシュ・レックス、デボン・レックス、セルカーク・レックス、ラパーマ
無毛スフィンクス

目的別・品種の逆引きガイド

何を重視するかが決まっている場合は、目的から品種を逆引きすると選びやすくなります。以下は傾向による目安で、実際の相性は個体との対面で確かめるのが確実です。

重視したいこと候補になりやすい品種の例
初めてでも飼いやすい穏やかさスコティッシュ・フォールド、ラグドール、エキゾチック・ショートヘア
静かに暮らしたいロシアン・ブルー、シャルトリュー、シンガプーラ
一緒によく遊びたいアビシニアン、ベンガル、マンチカン、デボン・レックス
大きな猫と暮らしたいメイン・クーン、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、サイベリアン、ラグドール
お手入れの手間を抑えたいアメリカン・ショートヘア、ロシアン・ブルーなどの短毛種
アレルギーが心配(低減の傾向)サイベリアンなどで放出量が少ない個体の報告があるが、無アレルゲンの品種は存在しない

純血種と雑種(ミックス)の違い

純血種は品種ごとの特徴が安定しやすく、雑種(混血猫・ミックス)は健康面で多様性があり個体差が大きいのが基本的な違いです。日本では混血猫が品種ランキングでも上位に入るほど一般的で、保護猫の多くも混血猫です。

純血種は体格や毛質、性格傾向がある程度予測でき、品種特有の遺伝的な体質傾向に注意して育てる利点があります。一方、混血猫は見た目や性格のバリエーションが豊かで、入手しやすく、保護猫として迎える選択肢も広い点が魅力です。どちらが飼いやすいかは品種よりも個体や飼育環境による部分が大きいため、外見だけでなく性格との相性で選ぶことが満足度につながります。

比較項目純血種雑種(混血猫・ミックス)
特徴の予測体格・毛質・性格が安定しやすい個体差が大きい
入手経路専門ブリーダー・保護も一部あり保護猫として迎えやすい
体質の傾向品種特有の注意点がある多様で一般化しにくい
向く人特定品種の特徴を重視したい人個性や出会いを重視したい人

気になる品種が見つかったら

ここまでの一覧で気になる品種が見つかったら、迎える前にその品種の健康上の注意点・お手入れの手間・運動量を個体レベルで確認しましょう。ブリーダーや保護団体に直接尋ねるほか、飼育費用や準備については関連記事も参考にしてください。

関連記事

よくある質問

Q. 猫の品種は全部で何種類いますか

登録団体ごとに約40〜75種で、複数の団体を合わせると概ね50〜100品種です。団体によって認定基準や新品種の追加時期が異なるため、ひとつの確定値にはなりません。日本の家庭で日常的に飼われる代表的な品種に絞ると約30品種にまとまります。

Q. 日本で一番人気の猫の品種は何ですか

スコティッシュ・フォールドが最も多く、品種別ランキングで16年連続の1位です。アニコム損保の2024年集計では1位がスコティッシュ・フォールド、2位が混血猫(ミックス)、3位がマンチカンでした。折れ耳の愛らしさと穏やかな性格が人気の理由として挙げられます。

Q. 純血種と雑種はどちらが飼いやすいですか

飼いやすさは品種よりも個体や飼育環境による部分が大きく、一概にどちらとは言えません。純血種は体格や性格の傾向が予測しやすく、雑種(混血猫)は個性が豊かで入手しやすいという特徴があります。外見だけでなく性格との相性を見て選ぶと満足度が高まります。

Q. 品種がわからない猫はどう調べればよいですか

まず体格・毛の長さ・耳の形・顔立ちといった特徴を観察し、近い品種から絞り込むのが基本です。毛色や柄は入り口にはなりますが決め手にはならないため、複数の特徴を組み合わせて候補を見ます。確実に知りたい場合は、迎えた先のブリーダーや保護団体、かかりつけの動物病院に確認すると安心です。

Q. 図鑑で猫の種類を見分けるコツはありますか

原産国や毛種といった一つの軸だけでなく、体格・毛の長さ・性格傾向を組み合わせて見るのがコツです。色柄は同じでも品種は別というケースが多いため、顔の輪郭や耳・しっぽの形など形態の特徴を優先します。気になる品種が複数あるときは、性格別・体格別の個別ガイドで暮らしとの相性を確認すると見分けやすくなります。

最終確認日と免責

本記事の情報は2026年6月16日時点で整理した一般的な情報です。品種ごとの体質や健康上の注意点には個体差があり、気になる症状や飼育上の判断については、かかりつけの動物病院など専門家にご相談ください。猫カフェの料金・営業時間・在籍猫などの店舗情報は変更される可能性があるため、利用前に各店舗の公式情報をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次