猫の毛色・柄の種類図鑑:三毛・黒・白・キジトラを一覧で解説

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同じ「キジトラ」でも茶色っぽい子と灰色っぽい子がいたり、三毛のオスはほとんど見かけなかったりと、猫の毛色と柄は奥が深いものです。色や模様の呼び名は地域や図鑑によって揺れもありますが、仕組みを押さえると整理しやすくなります。ここでは毛色がどう決まるのかという基礎から、毛色と柄の名称・特徴までを一覧表で図鑑のようにまとめました。

目次

猫の毛色は遺伝で決まり、単色・縞・斑など数パターンに分類できる

猫の毛色は遺伝子が制御する色素の種類と量で決まり、見た目は大きく「単色(ソリッド)」「縞(タビー)」「斑・複色」のパターンに分けられます。色そのものは、黒系の色素ユーメラニンと、赤・オレンジ系の色素フェオメラニンという2種類のメラニンの組み合わせで成り立っています。この2色を土台に、色を薄める希釈遺伝子や、白い毛を生む白斑(はくはん)遺伝子が重なることで、黒・茶(赤)・グレー・白・三毛・サビといった多彩なバリエーションが生まれます。つまり「色の数」自体は限られていて、その配置と濃淡の違いが種類の豊富さを生んでいるわけです。

猫の毛色はどう決まるのか(遺伝の基礎)

毛色を理解する鍵は、色素・希釈・白斑・縞の4つの要素です。

まず色素は前述のとおりユーメラニン(黒系)とフェオメラニン(赤・オレンジ系)の2種類しかなく、この比率と分布で基本色が決まります。次に希釈遺伝子が働くと、黒はグレー(ブルー)に、赤茶はクリームへと淡くなります。さらに白斑遺伝子は体の一部または広範囲を白くし、ハチワレや靴下、全身白などを生みます。最後に縞模様を出すタビー遺伝子の有無で、無地に見えるか縞に見えるかが変わります。

三毛猫のように黒・茶・白が混ざる毛色は、性別とも深く関わります。赤・オレンジ色を出す遺伝子はX染色体上にあるため、X染色体を2本持つメスは黒と赤の両方を同時に表現でき、三毛やサビになれます。一方XY型のオスは原則どちらか一方しか出せず、三毛・サビはほとんど生まれません。なお2025年には九州大学などの研究グループが、オレンジ色への切り替えに関わる遺伝子(ARHGAP36のはたらき)を特定したと発表し、長年の謎だった三毛の仕組みの解明が進みました。

毛色の基本パターン一覧表

代表的な毛色を、色素のもとと特徴で整理すると次のようになります。

毛色の呼び名ベースとなる色素・成り立ち見た目の特徴
黒(ブラック)ユーメラニンが全身に濃く出た単色全身が黒一色。光で薄茶に見えることも
白(ホワイト)白斑または白化により色素が出ない全身が白。瞳の色が多彩
グレー(ブルー)黒の希釈型青みがかった灰色。ロシアンブルー等が代表
茶トラ(赤・オレンジ)フェオメラニン中心+縞薄オレンジ地に赤褐色の縞
クリーム茶トラの希釈型淡いベージュ〜クリーム色
三毛(ミケ)黒・赤・白の3色が同居白地に黒と茶のブチ。ほぼメス
サビ(べっこう)黒と赤が細かく混在黒茶がまだら状。ほぼメス

柄・模様の種類と呼び名

毛色に加えて、模様の出方でも呼び名が変わります。代表的な柄は次のとおりです。

  • キジトラ:茶色〜こげ茶のベースに濃い縞。日本で最も多いとされる定番柄。
  • サバトラ:明るいグレー地に黒い縞。鯖(さば)の背に似た色合いから。
  • 茶トラ:薄オレンジ地に赤褐色の縞。明るくおだやかな印象の柄。
  • ムギワラ(麦わら):キジトラと茶トラが混ざったような縞。
  • ハチワレ:顔の中央が左右に分かれ、漢字の「八」のように見える白斑模様。
  • キジ白・サバ白・茶白:縞柄に白が混ざったもので、白の面積で呼び分ける。
  • ソリッド(単色):縞や斑のない一色。黒・白・グレーなどが該当。

縞の入り方には、渦巻き状の「クラシックタビー」、細い縞の「マッカレルタビー」、点状の「スポッテッドタビー」などの型があり、同じキジトラでも縞の形に個体差が出ます。

毛色と性格に関係はあるのか

毛色と性格を結びつける説は人気がありますが、科学的な裏づけは限定的です。「茶トラはおっとり」「サビは賢い」などの言い伝えは、飼い主の経験則や印象によるところが大きく、毛色そのものが性格を決めると断定できる根拠は乏しいのが現状です。

性格はむしろ、親猫の気質、子猫期の社会化、生活環境、個体差によって形づくられる部分が大きいと考えられます。毛色のイメージは出会いを楽しくするスパイスとして捉え、実際に迎える際は一頭ごとの性格や相性をよく観察するのが現実的です。

毛色・柄ごとの個別ガイドへ

全体像をつかんだら、気になる毛色・柄の詳細ガイドへ進むと理解が深まります。三毛猫の種類分けやオスの希少性、黒猫・白猫・グレー猫の品種傾向、キジトラなどタビー柄の見分け方は、それぞれ専用の記事で具体的に解説しています。

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よくある質問

Q. 猫の毛色は何で決まりますか

猫の毛色は、遺伝子が制御するメラニン色素の種類と量で決まります。黒系のユーメラニンと、赤・オレンジ系のフェオメラニンという2種類の色素が土台になり、そこへ色を薄める希釈遺伝子、白い毛を生む白斑遺伝子、縞をつくるタビー遺伝子などが重なって、黒・茶・グレー・白・三毛といった多彩な毛色が生まれます。色そのものは2系統しかなく、配置と濃淡の違いが種類の豊富さを生んでいます。

Q. 猫の柄にはどんな種類がありますか

大きく分けると、模様のない単色(ソリッド)、縞のあるタビー、白などが混ざる複色・斑のグループがあります。具体的にはキジトラ、サバトラ、茶トラ、ムギワラ、三毛、サビ、ハチワレ、キジ白・サバ白・茶白などが代表的です。さらにタビーには渦巻き状・細縞・点状などの型があり、同じキジトラでも縞の形に個体差が出ます。

Q. 毛色によって性格は違いますか

毛色と性格を結びつける説は広く知られていますが、科学的な裏づけは限定的です。性格は親猫の気質や子猫期の社会化、生活環境、個体差によって形づくられる部分が大きく、毛色そのものが性格を決めると断定できる根拠は乏しいのが現状です。毛色のイメージは参考程度にとどめ、迎える際は一頭ごとの様子をよく観察するのがおすすめです。

Q. 毛色の正しい呼び方の一覧はありますか

黒・白・グレー(ブルー)・茶トラ・クリーム・三毛・サビ・キジトラ・サバトラ・ムギワラ・ハチワレなどが代表的な呼び名です。本記事の一覧表に基本パターンを、柄の章に模様別の呼び名をまとめています。ただし呼び方は地域や図鑑によって揺れがあり、同じ柄でも複数の言い方があります。迷ったら「ベースの色+縞の有無+白の割合」で整理すると分類しやすくなります。

最終確認日と免責

本記事の情報は2026年6月16日時点で整理した一般的な情報です。毛色や柄から品種・健康状態を断定することはできず、個別の診断や治療の判断は、かかりつけの動物病院など専門家にご相談ください。猫カフェの料金・営業時間・在籍猫などの店舗情報は変更される可能性があるため、利用前に各店舗の公式情報をご確認ください。

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