「おうちごはんcafe たまゆらん」は、2012年に銀閣寺近くで看板猫サヴォンと共に始まった町家カフェの流れを汲む店です。コロナ禍の物件売却で旧店舗をいったん閉じたあと、2022年5月にSAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURANとして京都市左京区東門前町の築130年京町家で復活し、現在は地下鉄東山駅徒歩2分の立地で営業しています。本記事では新店舗の特徴、メニュー価格帯、口コミの傾向、アクセス情報、保護猫活動の現況を整理してご紹介します。
おうちごはんcafe たまゆらん(SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN)とは
たまゆらんは、店主の大村明江さんが営む保護猫支援型の町家カフェです。元の店舗は2012年に京都市左京区浄土寺西田町108-4でオープンし、看板猫の茶トラ「サヴォン」と人気の手作りごはんで多くの猫好きから親しまれてきました。サヴォンは2006年9月生まれと推定される穏やかな性格の保護猫で、店内に持ち込まれる子猫たちを次々と受け入れる優しい存在として、店の象徴的な役割を担っていました。2020年11月下旬、高齢と腎臓疾患でサヴォンが旅立った後、コロナ禍で物件の売却が決まり、旧店舗は2021年3月末で営業を終えています。
その後、2021年10月に「築130年の町家を引き継ぎ、猫達を守るカフェを復活させたい」という趣旨でクラウドファンディングが立ち上がり、目標200万円に対して1,089人から10,270,626円の支援が集まりました。新店舗は約2年の準備期間を経て2022年5月27日にオープン。店名は亡くなった看板猫サヴォンへの想いを込めた「SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN ~For Saving Cats and Make You Sweet~」となり、副題が示す通り「猫を救い、人を甘やかす」ことを軸にしたカフェに生まれ変わりました。
新店舗は京都市左京区東門前町523-1にあり、地下鉄東西線「東山」駅から徒歩2分という観光アクセスのよい立地です。建物は築130年以上の京町家で、地下には防空壕の名残がそのまま残されており、繊細な建具や昔ながらの家具を活かした小ぢんまりとした空間構成が特徴です。基本は1〜2人掛けのテーブル席のため少人数での利用が推奨され、入店は中学生以上に限られています。同じ住所には派生業態として「原価居酒屋×Cafe&Bar Tamayuran 京都東門前町店」も別アカウントで案内されており、夜営業との使い分けがされています。
旧店舗時代から2012年のオープン以降、累計で800匹以上(クラウドファンディング時点では500匹超、その後の活動報告で更新)の保護猫を里親へつないできた実績があり、新店舗でも京都市内の保護猫団体と連携しながら活動が続いています。現在の店内には2012年以降の歴代店員猫として、サヴォンに加え、シエル、コテツ、ぎん、アロマ、うー、けだまの名前が公式に紹介されています。
たまゆらんは「猫カフェ」ではない
たまゆらんを訪れる前に押さえておきたい最大のポイントは、新店舗が猫の常駐するふれあい型猫カフェではないという点です。リビング京都やローカル系メディアの2023〜2025年の取材記事では、「保護猫さんが極々稀にお店にいることもある」「猫カフェではなく、保護猫活動を譲渡会など様々な角度から支援するお店」と紹介されており、来店すれば必ず猫と遊べるという業態ではありません。
旧店舗時代には店主の住居である2階から猫が自由に下りてきて、サヴォンが自分で鍵を開けて店舗に降りてきたといったエピソードもありましたが、新店舗では人と保護猫の動線が明確に分離されています。看板猫としての常駐個体は現状公式に明示されておらず、譲渡待ちの保護猫が来店者の前に出てくるかどうかは日によって異なります。
その代わり、新店舗で力を入れているのが毎月第3土曜日のカフェ営業終了後に開催される譲渡会です。譲渡会は京都市内の保護団体や個人ボランティアと連携して運営され、ふだんカフェにいない保護猫たちと里親希望者が直接顔を合わせる場として機能しています。譲渡を視野に入れて訪問する人は、来店時にスタッフへ希望を伝えると、保護猫の現況や次回譲渡会の案内を受けられる流れです。
「触れ合いを目的に短時間立ち寄る猫カフェ」を求めている方には向きませんが、「保護猫支援を背景にした町家カフェで食事と京都らしい空間を楽しみつつ、運が良ければ保護猫と挨拶できるかもしれない」という関わり方を許容できる方には、たまゆらんの独自性が深く刺さる店舗です。京都市内で猫と直接触れ合える店舗を探している方は、京都市内の他の猫カフェも合わせて検討するのがおすすめです。
料金システムとメニュー
たまゆらんは時間制の入店料を取らない一般的なカフェ料金体系で、ドリンクや食事の注文金額のみが発生します。猫との触れ合い料・席料・チャージ料は設定されていません。中学生以上のみ入店可、現金のみの会計、テイクアウト対応ありが共通ルールです。
メニューは町家カフェらしい手作り惣菜のランチプレートと、サンドイッチ・スイーツが中心です。媒体別の取材記事から拾える参考価格は以下の通りで、季節や仕入れ状況により変動するため最新の価格は来店時にご確認ください。
| メニュー | 参考価格(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| TAMAYURANのごはんプレート | 1,250円前後 | 手作り惣菜を盛り合わせた看板ランチ |
| わっぱ弁当(スープ付き) | 1,350円前後 | 京都らしい盛り付けの定食メニュー |
| カレーライス | 1,100円前後 | 数日寝かせた家庭的なカレー |
| 自家製パンチェッタとカマンベールチーズ | 1,000円前後 | フォカッチャに乗せたランチプレート |
| スープセット追加 | 400円前後 | フード単品にスープを追加 |
| ドリンクセット追加 | 430円〜750円前後 | コーヒー・紅茶・ソーダなど |
| 季節のパフェ | 1,200円前後 | 仕入れ状況で内容変動 |
| プリン・ア・ラ・モード | 1,200円前後 | レトロな見た目のスイーツ |
旧店舗時代から続く季節のフルーツを使ったパフェは、メロンパフェがテレビで紹介されるなど名物として根強い人気があります。フォカッチャは「外はパリッと中はふかふか」と評され、自家製パンチェッタやカマンベールチーズと組み合わせたサンドイッチプレートはランチの定番です。平均予算はランチで1,000〜2,000円前後が目安で、食べログの平均予算欄でも¥1,000〜¥1,999帯に分類されています。
なお、売上の一部は保護猫のTNR(捕獲・不妊去勢手術・元の場所へ戻す活動)費用や、保護猫の里親探しに必要な経費へ充てられる仕組みになっています。来店して食事をすること自体が保護猫活動への支援につながる店舗運営です。
口コミ・評判の傾向
たまゆらんの口コミは、町家空間そのものへの評価と、手作り料理のボリューム感、保護猫活動に共感する文脈に大きく分かれます。食べログ・Retty・地域メディアの取材記事から読み取れる傾向は次の通りです。
- 築130年の京町家を活かした静かな店内と、地下に防空壕が残る建物の歴史性が、他では味わえない京都らしい時間が流れる空間として評価されている
- 手作りごはんのプレートは野菜が多くボリュームがあり、「カフェ飯の見た目重視」とは異なる家庭料理寄りの満足度を支持する声が多い
- 店主や猫への想いが伝わる店づくりに共感し、保護猫活動を応援する目的でリピートする来店者層が形成されている
- 1〜2人掛けの席が中心で席数が限られているため、平日昼や予約のある時間帯は落ち着いて過ごせるという肯定的な評価が目立つ
- パフェやプリンなどスイーツの見た目が写真映えし、SNSへの投稿が観光客の来店動機につながっている
一方で、新店舗は猫が常駐していないため、猫との触れ合いを最優先に来店すると業態とのギャップを感じる場合があります。中学生未満は入店不可、現金のみ会計、定休日が火・水・木と週3日設定されている点も、観光ついでに気軽に立ち寄りたい層には事前確認が欠かせません。席数の都合で混雑時は短時間入れ替えが促される場合もあるため、ゆっくり過ごしたい方は平日の早めの時間帯がおすすめです。なお、口コミは個人の体験に基づくため、最新の状況は公式SNSや公式サイトで併せてご確認ください。
アクセス・営業情報
最寄り駅・バス停からの行き方
新店舗の最寄り駅は京都市営地下鉄東西線「東山」駅で、1番出口から徒歩約2分です。三条通から古川町通を北へ入り、仁王門通を越えてすぐの東門前町エリアに位置します。京阪本線「三条」駅・「祇園四条」駅からも徒歩圏内(約10〜15分)で、四条河原町・祇園・平安神宮周辺を観光するルートに自然に組み込めます。
地下鉄東西線「京都市役所前」駅からは徒歩約15分の距離があり、京都市役所周辺のランチコースから歩いて訪れることも可能です。市バスを利用する場合は「東山三条」「東山仁王門」バス停が近く、京都駅・四条河原町・銀閣寺方面とのアクセスが取りやすい立地です。
専用駐車場はありません。周辺は古い町家が密集する一方通行の多いエリアのため、車で来店する場合は周辺のコインパーキングを利用するか、地下鉄での来店が便利です。電動自転車・徒歩での観光ルートに組み込みやすい立地のため、平安神宮や京都市京セラ美術館の見学帰りに立ち寄るプランも組みやすくなっています。
営業時間と定休日
営業時間は曜日によって異なる二段構成です。月曜・金曜は12:00〜21:00(ラストオーダー20:30)、土曜・日曜・祝日は12:00〜18:00(ラストオーダー17:30)が基本パターンとして案内されています。月によっては営業時間の前倒し(11:30開店)や臨時営業日が設定されることがあるため、訪問前に公式サイトや公式SNSの最新告知を確認するのが確実です。
定休日は火曜・水曜・木曜の週3日です。臨時休業や改装工事による不定休が入る場合があり、過去には3月の店内改装期間中に営業日が変則化した実績もあります。月の第3土曜日のカフェ営業終了後には保護猫の譲渡会が開催されるため、譲渡を視野に訪問する場合はこの日程を優先するのがおすすめです。
予約と利用上の注意
席数が少なく混雑することがあるため、確実に席を確保したい場合は事前に電話(080-4564-2022)で問い合わせるのが安心です。会計は現金のみで、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済には対応していません。入店は中学生以上のみで、未就学児や小学生は同伴であっても入店できないため、家族連れで訪問する場合は事前にご注意ください。
少人数利用を前提とした空間設計のため、グループでの長時間滞在や大声での会話は店の雰囲気にそぐわないとされています。テイクアウト対応もあり、店内が満席の場合や時間に余裕がない場合は持ち帰りメニューの活用も選択肢です。
店舗情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店舗名 | SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN(旧称: おうちごはんcafe たまゆらん) |
| 住所 | 〒606-8345 京都府京都市左京区古川町通仁王門下ル東門前町523-1 |
| 電話番号 | 080-4564-2022 |
| 営業時間 | 月・金 12:00〜21:00(L.O.20:30)/土・日・祝 12:00〜18:00(L.O.17:30) |
| 定休日 | 火・水・木(臨時休業あり) |
| 料金体系 | カフェ利用料金のみ。時間制・席料・触れ合い料なし。現金払いのみ |
| 入店条件 | 中学生以上のみ。少人数利用推奨 |
| 看板猫・保護猫 | 店内常駐の看板猫はなし。極々稀に保護猫が店内にいることがある。第3土曜日に譲渡会開催 |
| 建物 | 築130年以上の京町家。地下に防空壕の名残あり |
| 最寄り駅 | 京都市営地下鉄東西線「東山」駅 徒歩約2分/「京都市役所前」駅 徒歩約15分 |
| 駐車場 | なし(周辺コインパーキングを利用) |
| テイクアウト | あり |
| 店主 | 大村明江 |
| 公式サイト | https://www.tamayuran.com/ |
| 公式オンラインショップ | tamayuran.stores.jp |
| 公式X(旧店舗時代) | @cafe_tamayuran |
| 公式X(新店舗) | @kyoto_tamayuran |
| 公式Instagram | @tamayuran |
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※本記事に掲載している猫カフェ情報は、2026年5月5日時点での情報になります。 営業時間や料金、猫の種類などは変更になっている可能性がありますので、 最新の情報は各猫カフェの公式ホームページやSNSなどでご確認ください。
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