札幌市中央区北6条西25丁目に位置する「ツキネコカフェ」は、NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道が運営する譲渡型の保護猫シェルターです。2010年9月に「札幌初の保護活動をしながらのカフェ」として開店し、累計2,136匹の卒業猫(譲渡済み)を送り出した、北海道の保護猫活動を代表する施設として知られています。
ツキネコカフェとは
ツキネコカフェは、保護猫の里親探しを主目的とした譲渡型シェルターで、一般的な「営利目的の猫カフェ」とは運営形態が大きく異なります。NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道は、北海道で初めて猫の相談窓口を開設した団体として2012年9月25日に内閣府より認可を受けた歴史を持ち、保護相談・脱走相談・TNR(Trap-Neuter-Return、野良猫の不妊去勢手術後リリース)相談など、地域の猫に関わるあらゆる相談窓口として機能しています。
施設は複数フロアに分かれた構成になっており、1階には子猫ルームが2部屋あり、健康な子猫と医療ケアが必要な子猫を分けて管理しています。2階には成猫の保護エリアがあり、FIV(猫免疫不全ウイルス)キャリア猫も別室で安全に管理される体制が整えられています。こうした感染管理の徹底は、保護団体としての運営経験の深さを物語る特徴です。
在籍する猫の数は流動的ですが、2025年度の実績では入居数652匹、譲渡数478匹、永年預かり117匹と、年間数百匹規模の大量保護を継続しています。さらに累計の卒業猫(譲渡済み)は2,136匹に達しており、現在も245匹が新しい家族を待っている状態です。子猫から老猫まで幅広い年齢層の猫が在籍しており、成猫や高齢猫、ハンデキャップを持つ猫の里親探しにも力を入れている点が、一般的な猫カフェと大きく異なる社会性の高い特徴です。
カフェとしての飲食機能は新型コロナウイルス感染症の流行以降、提供を停止しており、現在は「猫と触れ合う」「里親候補の猫を探す」ことに特化した保護猫シェルターとして運営されています。看板猫として親しまれてきた政五郎君などの常在猫がカフェコーナーに居合わせることもあり、里親マッチングだけでなく、保護活動への理解を広める教育的役割も担っています。
料金システム
ツキネコカフェは2025年4月1日より、従来の入場料金制度から「寄付制度」へと運営形態を変更しました。これは動物愛護管理法上の第一種動物取扱業登録を廃止し、純粋な保護団体としての活動に集中するための措置です。
| 区分 | 寄付額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 来館時の寄付 | 1名あたり1,000円程度 | 見学時の任意の寄付 |
| 滞在時間 | 最大1時間 | 延長不可 |
| 予約枠 | 1時間に3組・6名以内 | 完全予約制 |
※寄付金は施設運営費と保護猫たちの医療費に充てられます。金額は目安であり、任意です。
2025年3月までの料金体系では、完全予約制で1時間1,100円の入場料(ドリンク1杯込み)が設定されていましたが、寄付制度への移行後はドリンク提供は停止されています。滞在時間の上限が1時間となっている点は変わらず、譲渡を希望する方も見学のみの方も同じ枠内で利用する形式です。
靴下の着用が必須で、忘れた場合は店内で購入が必要となります。0歳からの入場が可能ですが、未成年は保護者の同伴が必須です。譲渡を前提とした面会の場合も初回は1時間枠内での見学となり、即日譲渡は行っていません。後日改めてお迎えに来ていただき、譲渡費用として医療費の一部を負担する仕組みです。
譲渡候補の猫については、ワクチン接種・ウイルス検査(FeLV・FIV)・不妊去勢手術など基本的な医療ケアが完了した状態で里親募集に出されるため、里親となった後の初期医療費負担が軽減される点も特徴です。
口コミ・評判
ツキネコカフェの評価には、譲渡型保護猫カフェとしての社会的役割を重視する観点と、一般的な猫カフェとしての利用感を重視する観点の両面がみられます。
肯定的な反応として最も多く挙がるのは、在籍する猫の数の多さと多様性に関する評価です。子猫から老猫まで幅広い年齢層の猫が常時100匹以上在籍しており、様々な性格の猫と触れ合える点が共通して挙がる印象です。FIVキャリア猫が別室で管理されていることや、子猫と成猫のエリアが分離されていることなど、保護団体としての衛生管理・感染管理の徹底ぶりに対する肯定的な指摘も多く、スタッフの親身で親切な接客姿勢に満足度の高い傾向が共通しています。
また、施設の社会的意義に共感する来館者からの評価も高く、札幌で初めての保護譲渡型猫カフェという歴史的背景や、累計2,000匹超の譲渡実績を支援したいという動機で足を運ぶリピーターも少なくありません。ツキネコ北海道は年数回のワークショップやイベント、フード持ち寄りパーティーなどを開催しており、単なるカフェ利用を超えた保護活動への参加というコミュニティ機能への評価も目立ちます。
一方で気になる点としては、2025年4月以降は飲食提供がない点が挙げられます。コロナ禍以前に存在した飲食機能としてのカフェ部分を期待すると物足りなさを感じる傾向があり、純粋に猫と触れ合いたい、あるいは保護活動を応援したいという目的で訪問する利用者に向く施設と評価されています。
もう一つの指摘としては、完全予約制で滞在時間が1時間に限定されているため、長時間のんびり過ごしたい利用者には不向きという傾向です。1時間に3組・6名以内という少人数運営のため、予約は前日までに電話で行う必要があり、当日の飛び込みでは利用できません。人気の土日は早めの予約が推奨されます。
アクセス・営業情報
ツキネコカフェの最寄り交通機関は札幌市営地下鉄東西線の西28丁目駅で、2番出口から約397m・徒歩5分程度です。店舗は北6条西25丁目に位置しており、西28丁目駅を降りて北方向へ進むとたどり着きます。
他の地下鉄駅からも徒歩圏内で、東西線の二十四軒駅から約930m・徒歩12分、円山公園駅から約942m・徒歩12分となっています。JRや他の地下鉄路線を使う場合は、地下鉄東西線への乗り換えで西28丁目駅を目指すのが最もスムーズです。
バス停を利用する場合、最寄りのJR北海道バス「北5条西24丁目」停留所が約152m・徒歩2分と最も近く、「北6条西26丁目」停留所、「北7条西23丁目」停留所からも徒歩5分以内でアクセスできます。
車で来館する場合、店舗正面左側3軒隣の月極駐車場に「入口から右側5台分」のツキネコカフェ専用駐車スペースがあります。5台分が埋まっている場合は、約160m・徒歩2分のリパーク札幌北4西25、約166m・徒歩2分のユニカ北5西25、約202m・徒歩2分のタイムズのB 北円山ビル駐車場(予約制)などの近隣コインパーキングが利用できます。
営業時間は12:00〜18:00の完全予約制で、最大1時間の滞在となります。定休日は毎週火曜日・水曜日、加えて年末年始と臨時休業があります。臨時休業や譲渡会イベントによる利用形態の変更が発生することがあるため、来館前に公式サイトまたは公式Instagram(@tsukineko_cafe)で最新情報を確認することが推奨されます。予約は電話(011-641-8505)のみで受け付けており、オンライン予約には対応していません。
店舗情報
| 住所 | 〒064-0826 北海道札幌市中央区北6条西25丁目1-6 |
|---|---|
| 営業時間 | 12:00〜18:00(完全予約制、1時間滞在) |
| 定休日 | 毎週火曜日・水曜日、年末年始、臨時休業あり |
| 電話番号 | 011-641-8505 |
| 公式サイト | NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道 |
| SNS | Instagram @tsukineko_cafe / Facebook |
| 最寄駅 | 札幌市営地下鉄東西線「西28丁目駅」2番出口 徒歩5分(約397m)/ 「二十四軒駅」徒歩12分 / 「円山公園駅」徒歩12分 |
| 駐車場 | 専用5台分あり(店舗左側3軒隣の月極駐車場)/ 近隣コインパーキング複数 |
| 料金 | 寄付制(1名1,000円程度が目安、2025年4月〜) |
| 定員 | 1時間に3組・6名以内 |
| 年齢制限 | 0歳から入場可(保護者同伴必須) |
| 飲食 | 提供なし(2025年4月〜) |
| 運営団体 | NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道(2012年9月25日認可) |
| 設立 | 2010年9月19日(札幌初の保護譲渡型猫カフェとして開店) |
| 累計譲渡数 | 2,136匹(卒業猫)/ 現在募集中245匹 |
| 最終確認 | 2026年4月21日 |
関連情報
ツキネコカフェと同じ札幌市および北海道内で猫カフェを探している方は、以下のページもあわせて参考にしてください。
- 北海道の猫カフェ一覧:北海道全域の猫カフェを網羅した比較一覧ページ。エリア別・料金別・特徴別に各店舗を比較できます。
譲渡を希望する場合は、ツキネコカフェでの見学だけでなく、ツキネコ北海道が運営するシェルター施設「月虹山荘〜ねこの方舟〜」での譲渡会や、各地で開催される出張譲渡会への参加も検討できます。最新の譲渡会情報は公式サイトまたはInstagramで告知されています。
※本記事に掲載している猫カフェ情報は、2026年4月21日時点での情報になります。営業時間や料金、猫の種類などは変更になっている可能性がありますので、最新の情報は各猫カフェの公式ホームページやSNSなどでご確認ください。

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